2017年05月20日
<女子高生殺害>31歳被告に無期求刑 東京地裁公判
東京都江戸川区のアパートで2015年、都立小岩高3年、岩瀬加奈さん(当時17歳)が殺害された事件で、強盗殺人と強盗強姦(ごうかん)未遂の罪に問われた青木正裕被告(31)に対し、検察側は19日、東京地裁(島田一裁判長)の裁判員裁判の公判で無期懲役を求刑した。弁護側は懲役30年が相当とし、結審した。判決は23日。
検察側は論告で「自暴自棄になって事件を起こしたとする主張は身勝手極まりない。計画性が高いうえ、性欲を満たそうと強い殺意で残忍な犯行に及んでいる」と指摘。弁護側は最終弁論で「(事件当時)被告は孤立していた。強盗が主な目的ではなく、殺人と強姦未遂に近い。前科もなく自首もしている」と主張した。
被害者参加制度を利用して意見陳述した岩瀬さんの父正史さん(48)は「被告に反省はみじんも感じられず、法廷でもうそばかり。娘のことを一瞬たりとも思い出せないようにしてほしい」と声を振り絞り、母裕見子さん(49)も「死刑を求めます」と涙ながらに訴えた。
青木被告は最終意見陳述で「死刑なら、ご遺族の意思を尊重できる。有期刑ならば、出所後に謝罪できる。私は何も望まないが、無期懲役だけは何もできないので嫌です」と述べた。
起訴状によると、青木被告は15年11月12日、自宅アパートで岩瀬さんを絞殺。性的暴行を加えようとしたが目的を遂げず、岩瀬さんの財布から現金7500円などを強奪したとされる。【近松仁太郎、石山絵歩】
検察側は論告で「自暴自棄になって事件を起こしたとする主張は身勝手極まりない。計画性が高いうえ、性欲を満たそうと強い殺意で残忍な犯行に及んでいる」と指摘。弁護側は最終弁論で「(事件当時)被告は孤立していた。強盗が主な目的ではなく、殺人と強姦未遂に近い。前科もなく自首もしている」と主張した。
被害者参加制度を利用して意見陳述した岩瀬さんの父正史さん(48)は「被告に反省はみじんも感じられず、法廷でもうそばかり。娘のことを一瞬たりとも思い出せないようにしてほしい」と声を振り絞り、母裕見子さん(49)も「死刑を求めます」と涙ながらに訴えた。
青木被告は最終意見陳述で「死刑なら、ご遺族の意思を尊重できる。有期刑ならば、出所後に謝罪できる。私は何も望まないが、無期懲役だけは何もできないので嫌です」と述べた。
起訴状によると、青木被告は15年11月12日、自宅アパートで岩瀬さんを絞殺。性的暴行を加えようとしたが目的を遂げず、岩瀬さんの財布から現金7500円などを強奪したとされる。【近松仁太郎、石山絵歩】
Posted by court at 01:56
│裁判所